台北の代表的なお茶と生活工芸のギャラリー「小慢(シャオマン)」にて、三谷龍二さんの個展が2015年10月2日から10月5日までの4日間、開催されるということで、その日は昼過ぎのの飛行機で東京に戻る予定だったんですが、どうしても見たくて行って来ました。
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偶然、三谷龍二さんのゲストだけの作品プレゼンテーションに参加させてもらいもらい、お話を聞けました。
三谷龍二さんの作品のプレゼンテーション。と小慢(シャオマン)のオーナーとのお話を少人数のゲストで行われていたのを、私も予約なしで、オーナーの計らいで参加させてもらいました。
三谷さんのゆっくりとした落ち着いた雰囲気と、小慢(シャオマン)のオーナーの優しい語り口調がここち良い雰囲気を感じさせてもらえるプレゼンテーションになっていました。
三谷さんの話も面白く、私も興味深く、聞かせてもらいました。
作品を家具から、生活工芸の制作に変えてから全く10年は売れてなかったことから、どのようなモノ造りをして現在までどのように進めてきたか?
自分がやっているクラフトは生活に根ざした工芸で、使ってもらうこと、使うことで価値がわかるものを作りたい。あとは、台湾と日本の文化の話など、、、
自分の作品に関しても、木の素地にオイルで仕上げことのこだわりから、新作の新しい白色の漆の作品の話まで、約一時間楽しい時間を過ごさせてもらいました。
質問コーナーでは、台湾らしいなーと思ったのは、普段使いしたら、汚れちゃうんじゃないか?心配ですとか、冷蔵庫の中でバーターケースに他の食品の匂いが付いちゃいそうで心配ですとか、笑いが出ながら面白い質問がありました。真面目に答える、三谷さんが印象的でした。他にも木材の話とか、専門的な話も有りました。
印象に残った三谷さんの言葉として……
- 私は工芸作家として活動しているが、日常で使える生活工芸品を作ってるので、生活に根ざした使いやすいものを作ること!いうことをこだわってる。
- 作品を作るにあたっては、考え方や生き方に関して、奥行きや深さが大切。
- 日本の伝統的な文化を大切に感じながら制作をしている。
こんな話が印象に残ってます!
この小慢とは、どんなお店なの?
小慢のお店を、茶藝館と説明している説明も沢山ありますが、茶藝館のくくりを超えた、オーナーの小慢(シャオマン)さんのスタイルが前面に出た、ライフスタイルショップの先駆けのお店です。
日本人のクラフトの作家さんを積極的に紹介したのもこのお店から始まりました。今では、台湾にも色々と、日本人のクラフトの作家さんを紹介するお店は沢山ありますが、当時はどこにもなかったと思います。
店内はビンテージの家具たちに囲まれた空間にカフェと物販と言っても、いつ行っても、どれが売り物でどれが飾り物かわからないぐらいディスプレーがおしゃれで、洗練された空間に、優しい緊張感のある雰囲気が心地良いです。
小慢(シャオマン)さんの優しい性格と素晴らしいセンスの空間で美味しいお茶を楽しむ!そんな場所ではないでしょうか?
三谷さんも言ってましたが、「すごく日本的な感覚のお店だ!」だと思います。
三谷龍二さんの作品は、木のもつぬくもりの中に洗練された雰囲気がありました。
本日は、作品の写真はNGと言われましたので、撮っていないですが、素地のオイル仕上げのうつわたち、黒の染色の拭き漆のうつわ、後、新作の白にこだわった漆のうつわもありました。
後、代表的な「さじ」も沢山販売していました。
特に私は、黒の染色の拭き漆のお皿が気に入りました。
もう少し、三谷龍二さんの作品たちは、もう少し手作り感があるのかなと思っていましたが、実際手にすると、モダンな感じをすごく受けました。良い意味で裏切られた感じでした。すごく好きになりました。
写真は玄関外から、撮らせてもらいました。朝から大勢の人が集まってました。
窓越しから三谷さんをパシャリと撮らせていただきました。
ぜひ行ってみてください。