今、台北で最も予約が取れないレストラン「初魚料亭」 席数は8席のみ、メニューもお任せコースのみ、最高にCPが高い驚きのレストランの紹介です。
「新しくできた、安くて美味しい寿司屋に行ってきたよ!」
「それが、小さくて変わったお店でさー」
台湾在住の一部の日本人友人から話を聞いたのが、2016年3月頃でした。その時は、台北でお寿司屋さん?色々知っているお店もあるし、特に興味は感じませんでした。
しばらくたったある日……
「全然予約取れないんだよー、なにあの店!」
と他の台北在住の人の話を聞いて、ミーハーな私は「行ってみたい!」と興味が出てきたのが2016年5月頃ですかね?お店の予約方法も色々と目まぐるしく変わったりして、雑誌にも出たらしく、全く席がない状態が続いてました。
出張ベースで、1ヶ月半以上先のスケジュールは中々決められません。
そして、9月後半に遂に行ってきました。予約方法が変更になったから、席が取れたのです。台湾の旅行者には、なかなか行きにくですが、台湾在住の方には一度は、必ず行って欲しいお店です。
初魚料亭についに行ってきました!噂通りの店。全然予約が取れないのも、納得の料理屋さんでした。台湾在住の方は是非!今、台北で今最も予約が取れ無い、8席だけの海鮮のお店です。#台北 #初魚料亭 pic.twitter.com/JavciodF2u
— 旅する。台湾 (@tabi_taiwan) 2016年9月28日
目次
- 1 台北「初魚料亭」とはどんなレストランなの?
- 2 台北グルメ「初魚料亭」のこれがコース料理の全て!
- 2.1 「初魚料亭」時間厳守です。お客さんが全て5~10分前にはスタンバイです。台湾ではありえない現象です。
- 2.2 まずは飲み物と思ったら?自分から言わないと何も進めてくれません。笑
- 2.3 90分間の物語のスタートです!まずはお通しとお口直しから
- 2.4 まずは、日本産のハマチでした。その場で皮を剥いで、仕事を進めます。
- 2.5 お酒は自分から言わないと、ダメですだめですよー!
- 2.6 次はさばです。さばのお刺身です。こちらも丁寧なお仕事です!
- 2.7 そしてシャケです。サーモンじゃないです!
- 2.8 そしてこれから旬な、さんまです。
- 2.9 えんがわは炙りで、ご飯といっしょに出してくれます。
- 2.10 鯖を握りで1カンだけ、特製のタレでいただきます。
- 2.11 そして、皆んな大好きいくら丼です。
- 2.12 最初の1匹のはまちの頭ですね!これもその場でさばきました
- 2.13 アワビが登場です。私の本日のベストの一品でした!感動!
- 2.14 本日のメインは、ロブスターです。最高!
- 2.15 しめは、あら汁です。今まで食べた魚たちのアラたちです。
- 2.16 デザートは、あずきが乗った氷です。甘くなくさっぱり美味しいです。
- 2.17 最後は会計ですね!
- 3 「初魚料亭」の予約方法は?
- 4 台北グルメ「初魚料亭」のまとめ
台北「初魚料亭」とはどんなレストランなの?
台北にあるカウンター8席だけの小料理屋さん
若い店主が一人で切り盛りする、カウンター8席だけの小料理屋さんです。
木箱の冷ケースには新鮮な魚が入っており、大きい厚い無垢材のまな板がドーンと置かれ、そこで店主が魚をさばいたり、握ったり、その場で調理するのを見ながら、一品ずつ丁寧に作ってくれます。後半はもう半分にある、鉄板での調理が始まり、カニとかオマールエビとかを調理してくれます。
とにかく、野菜なんかなく、ひたすら海鮮に始まり海鮮に終わる小料理屋さんです。
CP(コスト・パフォーマンス)の高さに驚いた!
CP(コスト・パフォーマンス)の高さ!が「初魚料亭」の最大の魅力です。
2016年9月現在、台北の海鮮料理レストランの中で、間違えなくCP(コスト・パフォーマンス)の高さは一番のお店です。
2016年9月現在私が行った時の1名さまコース料理の料金は、税金、サービス料含めて、1000元(3200円)です。サービス料 10%と消費税5%を除くと、865元(2800円)です。その金額で、店主のその日のコースが食べれます。素材もすごく良かったです!驚きです!
私が行った時の内容は……
- お通し・付け合わせ(ワカメの酢の物・大根のお漬け物)
- 台湾のレモンとお塩でいただく日本産のハマチのお刺身
- 九州の鯖のお刺身
- 小さい小鉢の塩でいただく縁側の炙り
- シャケのお刺身
- さんまのお刺身
- 炙りでいただく九州産鯖のおすし
- 小鉢でいただくいくら丼
- はまちのかまの焼き蒸し
- 蒸しアワビ 今回もっとも感動した一品!
- 活ロブスターの半身の蒸し焼き
- お味噌仕立てのアラ汁
- 食後のデザート(あずき氷)
以上になります。マジで原価割れしてそうです。
台北グルメ「初魚料亭」のこれがコース料理の全て!
「初魚料亭」時間厳守です。お客さんが全て5~10分前にはスタンバイです。台湾ではありえない現象です。
お店の前には4時50分には到着したのですが、ちょっと早いかなーと思いお店の位置を確認すべくお店の前を一度素通り……笑!
ちょうど、私の前に歩いてるカップも、お店を見ながら前に歩いています。きちんとした格好をしていたので、この通りを歩く感じじゃないので……お客さんだとすぐ感じました。
2〜3分ぐらい歩いて、戻ろうとしたら、そのカップルも振り返って戻ってました。4時56分にには、お店に着くと、他の2カップルはすでに到着して、店主に言われるまま、席が決定!私、良いポジションに座らせてもらいました。ラッキーです。
5時ちょうどキッチリスタートです。すごい!台湾ではありえない!ぐらいの時間厳守です。
まずは飲み物と思ったら?自分から言わないと何も進めてくれません。笑
「飲み物どうします?」なんてお店の方は言ってくれません!笑
飲みのメニューどころか、説明も無しです。もっとお酒で稼がなくて良いの?と逆に心配になるぐらいです……
店主がおもむろに、お通しを進めてきまして、料理スタートです。全員8名がとりあえず飲み物を注文するタイミングすら、ありませんでした。
それぞれの席に暖かいお茶がセットされてました。お代わり用のお茶もポットが置いてあって、自分たちで入れてね!なスタイルで、商売っ気は無いです!笑
そして本日のメニューの説明も無かったです。笑 いきなりスタートなんです。
90分間の物語のスタートです!まずはお通しとお口直しから
まずは、お通しです。生わかめを生姜とレモンとお醤油です。
大根の浅漬けはお口直しのお代わり自由。ガリの代わりです。
まずは、日本産のハマチでした。その場で皮を剥いで、仕事を進めます。
まずは、ハマチでスタートです。驚いたのが……5時からのスタートの回だったので、全部柵にもなってない状態から、魚をさばいていました。当然皮もついてます。包丁使いはさすがに上手です。
8名全員静かに、店主の包丁さばきに、注目です!上手です。
骨も外して、その部位は、最後にアラ汁で出してくれます。
手前は、塩とレモンの皮がまぶしてあって、「そのままどうぞ!」と奥は「普通にお醤油で!」という感じ。美味しいです。やっぱり切りたてって美味しいですね!ジューシーさが全然違います。
お酒は自分から言わないと、ダメですだめですよー!
はまちを一切れ食べて……「やばいこの店サイコー」と確信したところで……「我慢できない!、お酒飲まなきゃもったいない!」と思い、おもむろに奥にみえていた冷蔵ケースの日本酒を指差し「日本酒ください!」と伝えました。
何の説明も無かったので、自分で広島のお酒「賀茂鶴」をチョイスしました。4合瓶です。
どうでも良いですが、オバマ大統領も飲んでましたね!カープも優勝したしということで!
次はさばです。さばのお刺身です。こちらも丁寧なお仕事です!
素晴らしい仕事ぶりです。一度始めたら、一気に進めて魚を水につけません。これ基本です。不用意に洗うのは、水っぽくなってダメなんです。台湾人でこのレベルは結構すごいと思いました。
三枚におろして、骨を取って、皮をはいで、柵にして、その半身を8人分に切り分けます。
九州産のさば あぶらの照りが写って美しいです。
わざと、はまちと変えて薄めに切っています。あぶらが強いからですかね?あぶらのノリは最高でした。
そしてシャケです。サーモンじゃないです!
これも、1匹が輪切りになって登場して、出刃で骨を切って、アラは、アラ汁にしてくれます。写真は皮を落としてるとこです。
しゃけも美味しかった……本当に!
ねたが良いと、写真も綺麗に写ります。
そしてこれから旬な、さんまです。
2匹を捌いて、半身を2名ずつに切り分けます。当然、1匹の状態から捌きます。本当、上手なんです。さんま捌くのみて、上手だなーと改めておもいました。
さんまのお刺身です。ネギもその場で切ってから、のせてくれます。香りが立ちます!
えんがわは炙りで、ご飯といっしょに出してくれます。
えんがわは少し厚めに、切ってくれました。
炙ります!
えんがわの油とご飯が合います。
油が多いので、少しのご飯と一緒がうれしいです。美味しくたべました。
鯖を握りで1カンだけ、特製のタレでいただきます。
丁寧な包丁さばきで、1カンずつ丁寧に包丁を入れてくれました。
タレも薄味の上品な味でした。
じゃーん!油ものってます
そして、皆んな大好きいくら丼です。
一つ一つ作ってくれます。なんだかこの頃になると、お客さんの妙な連帯感ができてきて、面白かったです。みんなで、「わーいくら来たー」とか叫んだりして!だって、メニューないから次に何が来るか?わからないんですよ。
正直、これは「普通にいくらだね!」程度でした。魚屋さんで売ってる、「いくらの醤油漬け」のレベルでした。ここで仕込んでるものではないです。台湾ではそこまではムリですかね?
おひつに入った、ご飯はおいしかったですよ。フォローもかかさないです。笑
最初の1匹のはまちの頭ですね!これもその場でさばきました
これは、ついに鉄板登場です。焼きに入ります。
はまちの1匹分のアラです。結構な量です。
皮目から鉄板で焼いてきます。
ひっくり返して
氷を入れて蒸し焼きにします。
4面、丁寧に焼き色をつけます。
外はカリッと焼き目がついて、中はまだ少しレア状態で、ジューシーでした。微妙な火加減に感動しました。美味しかったけど、量が多くて若干お腹いっぱいに!
中は、蒸されてジューシーで、絶妙な火加減です。これは、ただ焼くだけではない!蒸し焼きだからできる技ですね!
アワビが登場です。私の本日のベストの一品でした!感動!
生なの?と思ったら、すごく上手に蒸されてました。
蒸すと小さくなるんですが、この大きさです!それが、1人に1個です。信じられません!
普通は、日本だと薄く切るんだけど……こんな切り方で出てきて、一瞬噛み切れるの?と思って食べたら……柔らかくてビックリ!広東料理の技法でしょうか?本当に美味したった、私的には本日、ベストな料理でした。
シンプルな、味付けです。素材を最大限生かした仕事に感動しました。
美味しかったので、写真を沢山撮ってしまいました。
本日のメインは、ロブスターです。最高!
「わーでかー!」8人が皆んなでいっせいに撮影会に変わりました!笑 活きが良いです。
どかーん!マジで大きいです。
おもむろに、ハサミで真っ二つにします。
ちょっと、可哀想ですね!
切られても、動いてます。ミソも沢山はいってます。
8名ですから……4匹いますよ!
小麦粉をつけて、鉄板へ!
焼いていきます。ここでも撮影会です!動いてますから!そして、これも蓋をかぶせて蒸し焼きにします。
最後に、バーナーで炙って焼き目をつけて完成です。
爪も焼きます!こんなに大きいです!
まずは、「先に身からどうぞ!」「尻尾の方から、引っ張ると身が綺麗に剥がれます」と説明を受けました。
こんな感じです。
蒸し焼きなので、中が蒸されてて、ジューシーで、これも絶妙な火加減でした。みそも全部食べました。
次は、爪を仕上げます。
爪もちゃんと食べやすいように、仕上げてくれます。
爪もジューシーで美味しかったです!
しめは、あら汁です。今まで食べた魚たちのアラたちです。
先ほど、お刺身にした時の、色々なアラに、生のわかめを大胆に入れて、お味噌仕立てのアラ汁です。最後は鉄板の上でコトコトさせて完成です。
残念なのは、味付け……味噌が、味噌が、台湾の味なので、甘いんです。これ、だいたいどこで飲んでもこんな味です。これだけ残念!あら自体は新鮮で美味しいかったです。
お味噌が残念ですが、美味しいアラ汁でした!いや、アラというより、美味しいお魚の汁です。
デザートは、あずきが乗った氷です。甘くなくさっぱり美味しいです。
デザートは、氷の上にあずき、そして抹茶がかかっています。
最後は会計ですね!
1時間半ギリギリまで食べ物が出てきました。そして、次回の組のお客さんは隣のバックキッチン兼待合室で待機してます。本当に店主はほぼ、三回転を全く休みなく働き続けるのもビックリです。
会計では、皆んな金額もいくらか?知らなかったみたいで、「いくらになりますか?」って1人のお客さんが質問して……なぜか皆んなで爆笑になりました!誰も金額を知らなかったみたいです!私も知りませんでした。(1300元ぐらいと聞いていた)
これだけ食べて、消費税込みの1名1000元は本当にありえないと思います。
とにかく、偶然初回の5:00からの回しか空きがなかったのですが、逆に良かったと思います。初回なので、魚を最初から捌いた一番みずみずしいのを出してもらえるからです。
これからは、「カニの季節なので、カニを出しますよ!」と最後に言ってました。絶対、再来したいお店になりました。
「初魚料亭」の予約方法は?
予約方法は、オープン以来、お店の人気と共に変化し続けています。以前は、予約完了後に事前に予約金が必要だったこともありますが、2016年9月現在は1週先からの2週間分を定休日の月曜日の夜8時から電話の受付を取る形で行われてます。
1日で6回 昼で24名 夜で24名です。必ず「2名でのみ」の予約しか受け付けてません
- 昼食11:30/13:00/14:30 スタート
- 夕食17:00/18:30/20:00 スタート
ちなみに、台湾友人が、電話をかけてくれたのですが、繋がったのは1時間以上後でした。ですが、1ヶ月半以上先の予約が埋まっていた夏までの方式よりは、座席を取り易くなったと思います。
台北グルメ「初魚料亭」のまとめ
いきなりですが……台湾でお刺身たべたことありますか?
とにかく、お刺身を氷の上に置いて、せっかくの良いネタも台無し(氷で水っぽくて)が台湾のお刺身の基本スタイルなんです。日本だとありえないですね!
このスタイル「三井」という台湾の高級日本食レストラングループが台湾で流行らせたみたいですが……このグループのレストランは高級感ありますが、私は魅力がないレストランだと思います。オシャレだけど美味しくない!
この若き店主のスタイルがよい!
まず、魚を捌き出したら、洗わない。黒い大理石をお皿代わりで、大理石の冷たさで食べてもらう。もうそれだけで、ここは良いお店だと思いました!
店主のキャラクターもとにかくキッチリ仕事をこなす真面目で、あまり喋らないタイプですが、好感が持てる接客で、私はファンになりました。。
とにかく、2名4組だけの1時間半の時間は……劇場型で、最後はすっかり皆んなで「おー」と歓声をあげて、写真を撮るような、楽しい時間を過ごさせてもらいました。
料理の素材の良さはもちろん、8人だけの特別感ってありますね!
どうでも良いかもしれませんが、この刺青のカッコ良いです!お兄さんいけてます!
初魚料亭
- 住所:台北市大安區泰順街2號
- 営業時間:11:30/13:00/14:30/17:00/18:30/20:00スタートのみ
- 電話:0963 599 875
- 定休日:月曜日
- 現金のみ